開催日時
2024年8月23日(金)から9月1日(日)まで
水・木・金 15:00〜22:00
土・日 12:00〜22:00
月・火 休廊
参加費
無料
会場
bonobo gallery (東京・神宮前)
■参加作家(50音順)
Apsu Shusei
伊東篤宏|Atsuhiro Ito
小島元彦|Motohiko Kojima
サカタアキコ|Akiko Sakata
塙将良|Masayoshi Hanawa
HAMADARAKA
前田流星|Ryusei Maeda
matagot
ラヂオ Ensembles アイーダ|Radio ensembles Alida
今夏、
近すぎるのに遠すぎる別世界へのポータルが、
都心に張り巡らされた不可視にして多様な〝ヒトと文化のケモノミチ〟が無数に交わるホットスポット「bonobo gallery」に現出。
来たれ、そして野に放たれよ。
千葉県の南房総エリアにある鋸南町。東京湾を斜めに走るアクアラインを経由すれば都心から1時間半ほどでたどり着くことのできるこの〝東京に近すぎる〟田舎町においても、とりわけ自然のエネルギーが強い山間部の限界集落に通うアーティストたちがいる。一口にアーティストといってもその顔ぶれは美術家、レザーアーティスト、俳優、ミュージシャン、造形作家、画家、映像作家といった具合にさまざま。
近年、房総半島のみならず全国各地の農村部で深刻化している野生動物による獣害の問題に関心を寄せるアーティストたちは、その対策が行われている現場へと実際に足を運び、当事者である高齢の農家さんたちとの交流を図りながら、都市部とはあらゆる状況や価値観が反転しているかのようにさえ感じられるこの〝別世界〟とコネクトする方法について、自らのアイデアと〝創作〟というスキルを以て模索し続けてきました。
こうしたプロセスを経て制作されたアーティストたちの作品は、今年の5月に鋸南町の「道の駅 保田小学校」にて展示され話題を呼びました。そして今夏、「シシシカキョンキョナン展」と題されたこの作品展が、参加アーティストの数を増やしていよいよ東京で初開催されることとなりました。シシとは山に住む獣を意味する古語であり、キョンは房総半島で増え続けている特定外来生物の名前です。
このシシシカキョンキョナン展は、捕獲・駆除後には廃棄される野生動物の頭蓋骨や皮を提供してくださった農家さんとアーティストとの間で作品の売上を分配することで、獣害と創作という、地理的にも概念的にもかけ離れた領域/状況の間で新しい循環システムを生み出すことを目的としています。
★展示初日の8/23(金)は19:00より作家在廊
★8/24(土)は母屋のbar bonoboでオールナイトイベント開催(TBA)
■ Apsu Shusei|アプスー・シュウセイ
文様作家 / 世界の怪談蒐集家 / 株式会社 アシタノホラー顧問 / 祝祭の呪物展プロデューサー / 深川蒸留所ディレクター / TUNE STAY KYOTOアートディレクター
https://www.apsushusei.com/
■ 前田流星|Ryusei Maeda
1993年兵庫県生まれ。
京都精華大学デザイン学部卒業。
京都を拠点に作品制作を始め、2022年から東京に拠点を移し活動。
インクを使った繊細な点や線で、白黒の絵画作品を制作する。
https://www.instagram.com/ryusei_maeda/
■ ラヂオ Ensembles アイーダ|Radio ensembles Alida
ラジオアーティスト、パフォーミング・インスタレーション・アーティスト。
ラジオを用いた作品制作やパフォーマンスを国内外で展開。
わたしたちの環境に存在する様々な境界をクロスオーバーさせる、パフォーマンスとインスタレーションを融合した表現方法で、実験音楽、現代美術、演劇など様々な分野で活動を行う。
VLZ PRODUKTより1st album「IN A ROOM (Radio of the Day#1)」、φononより2nd album「FROM ASIA (Radio of the Day#2)」3rd album「by chance ≒ by choice」をリリース。
https://aiidaxaiida.net/
■ 伊東篤宏|Atsuhiro Ito
美術家/OPTRON プレイヤー
1965 神奈川県 生まれ
1992 多摩美術大学 大学院 修士課程 修了
大学在学中より平面絵画作品を制作、発表して来たが、90年代後半より蛍光灯を素材としたインスタレーションを制作。98年に蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する「音具」、OPTRON を制作、命名。展覧会会場などでライヴを開始する。2000年以降、国内外の展覧会 (個展、グループ展等)、音楽フェスティバルなどからの招集を受け、世界各国で展示とライヴ・パフォーマンスをおこなっている。コロナ禍を機に、再び平面絵画作品やコラージュ作品を制作、展示し、同時期に害獣駆除により殺処分された獣の骨等を素材とした作品制作も開始し、現在に至っている。
<主な展示>
2021 〜2023年『Solo exhibition』@ギャラリーSIACCA (東京)
2016年『トランス / リアル 非実体的美術の可能性 vol.5 伊東篤宏 角田俊也』@ギャラリーαM (東京)
2014年『鉄道芸術祭』京阪電車 なにわ橋駅@アートエリア B-1 (大阪 / グループ展&ライヴパフォーマンス -ノイズトレイン”)
2012年『V.R. Specter 視る音、聴く光』@SNOW Contemporary (東京)
2011年『Simple Interactions / sound art from japan』@Museum of Contemporary art of ROSKILDE ( Roskilde, Denmark / グループ展&ライヴパフォーマンス)
2009年『V.R. 1 day ソロエキシビション&ライヴパフォーマンス』@原美術館 (東京)
2008年『アライヴ アート祭り!! vol.3 Solo Exhibition + Live Performance / Sound & Object』@Bank ART• NYK hall (横浜・神奈川)
2006年『Device for Variation of Narrative』@川崎市市民ミュージアム (神奈川)
2004年『六本木クロッシング / New Visions Contemporary Japanese Art 2004』@森美術館 ( 東京)、『Digital sublime / Masters of Universe』@台北現代美術館 (台北・台湾 / グループ展 & ライヴパフォーマンス)
2002年『Media City Seoul 2002 / The 2nd Seoul International Media Art Biennale』@ソウル美術館 (ソウル、韓国)、『オーダブル・ビジョン 1913/2002 Noise Navigation & Access by Atsuhiro Ito』展@多摩美術大学美術館 (東京 / 個展+イントナルモーリの展示と演奏 – イントナルモーリオーケストラ)
2001年『OP-TRANCE!』@KPO キリンプラザ大阪 (大阪 / グループ展&ライヴパフォーマンス)
■ 小島元彦|Motohiko Kojima
1978年東京生まれLAメタル育ち。
「Motohiko Leather」代表 、バンド「The Sister」及びユニット「The Caprese」のボーカルギター。
レザーアーティストとしてこれまでに「N.M.A.A (西東京モノノフ会)」愛用閃ブレケース各種、メタルパンクバンド「G.A.T.E.S」フタツギ氏愛用のライダースジャケット(すべて二度縫い)、お笑い芸人チャンス大城氏のハト時計顔真似マスクなどを手がけ、グラフィックデザイナー佐々木景氏との共同プロジェクト「S.K.SCUM」では「S.K.NUTTS」「S.K.VEIL」といったレザー作品を発表。
2023年より鋸南町在住。
■ サカタアキコ|Akiko Sakata
(撮影:小林春美)
アーティスト、造形作家。
美術学校在学中より「指輪ホテル」の舞台美術を担当。
国内外の芸術祭等で発表。
2010年、動物をモチーフにしたブランド「Dietchicken」始動。
2018年、「UENOYES」で旧博物館動物園駅にて巨大ウサギを製作。
■ HAMADARAKA (Emu Arizono/Eru Arizono)
有園絵瑠と有園絵夢による双子のアーティストデュオ。「あり得ない生き物や時間が混合する事によって生み出される楽園」「この世とユートピアの間に存在する世界」をテーマに、様々なツールを使い表現する。国内での個展の他、フランス、オランダ、NY、北京、台北、ドイツ、ベルギー、ブラジル/ブラジリア国立美術館等でのアートプロジェクトに参加。2018年、DIESEL ART GALLERYにて個展「EDENDORDORADO」を開催。北京Qingyun International ArtCenterでのResidency Program、Rotterdam「DoDo Café」, Berlin「Café Pförtner」にての壁画プロデュース、モロッコ/ラバトJIDAR STREET ART FESTIVALでの壁画制作など、国内外で精力的に作品を発表している。”Hedwig and the Angry Inch” John Cameron Mitchell来日公演コスチュームアートワーク、国内外のアルバムアートワークやアパレルへの作品提供等を手掛ける。作品集『YAUYAUPARAISO』(ERECT lab.)を出版。
https://www.instagram.com/eruhamadaraka
https://www.instagram.com/emuhamadaraka
■ 塙将良|Masayoshi Hanawa
(撮影:都築響一)
1981年生まれ茨城県出身。
独学で絵を学び、2005年頃から東京の路上で作品を発表しはじめ、今までにLOOPHOLE、ZENSHI、mograg、Aquvii、アツコバルー、タコシェ、トランスポップ、ビリケンギャラリーなどで個展を開催。国内外数々の展示に参加。
2015年
パリ発ロウブロウartbookの最高峰「HEY!」の表紙になる。
2017年
パリで開催されたアウトサイダーアートフェアにアツコバルーブースより出展。エルミタージュ美術館アムステルダム別館アウトサイダーアートミュージアムに作品が所蔵される。
2018年
フランス・マルセイユの出版芸術集団“Le Dernier Cri”からアートブック発売。
2019年
パリ、アルサンピエール美術館で開催の「HEY!#4」に日本人で唯一参加。
https://www.instagram.com/masayoshihanawa/
■ matagot
画家。千葉を拠点に2015年より独学にて創作活動を行う。2016年の地元での個展開催以降、これまでに都内を含め多数のグループ展に参加。現在はジビエ素材を用いたペインティング、ドローイング作品の制作にも積極的に取り組み、2024年にオープンした館山のジビエ革工房「伝右衛門製作所」の製品ビジュアルや店舗の壁画を手がけるなど、その活動の幅を広げている。
bonobo galleryまでのアクセス
◎電車&徒歩で
JR山手線「原宿駅」より徒歩約15分
JR中央線「千駄ヶ谷駅」より徒歩約15分
都営大江戸線「国立競技場駅」より徒歩約15分
東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩約15分
bonobo gallery|ボノボ・ギャラリー
東京都渋谷区神宮前2-23-4
2-23-4 Jingumae, Shibuya, Tokyo
https://www.instagram.com/bonobo_gallery/
□企画・主催:区区往来
□協力:横根ワナ組合(鋸南町)
□フライヤーデザイン:佐々木景(111 THR丰ONE)
□タイトルロゴ:津村根央
鋸南町地域おこし協力隊連動企画
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