シシシカキョンキョナン展

越境する野生動物たちのすがた ─ 6組のアーティストたちによる作品展

開催日時

2024年4月27日(土)から5月6日(月祝)まで
10:00〜16:00 (会期中無休)

参加費

無料

会場

道の駅保田小学校「まちのギャラリー」(千葉・鋸南町)




美術、音楽、舞台芸術、工芸、ファッション──。国内外でジャンル横断的に独自の作家活動を展開してきたアーティストたちの作品展を、ゴールデンウィークに鋸南町の道の駅「保田小学校」のギャラリーにて開催します。

タイトルにあるシシとは鹿や猪といった山に住む獣たちを意味する古い言葉。キョンは現代の房総半島の野山で増え続けて問題となっている外来種の名前。アーティストたちは今回、野生動物たちのツノや頭骨や革を用いた作品の制作に挑みました。本展は鋸南町を出発点として、今後は各地での開催を予定しています。

房総半島の南端に位置するここ安房地域の農村部では獣害による被害が甚大ですが、駆除を目的に捕獲された野生動物たちの多くはそのまま廃棄されているという実情があります。その用途と価値は誰が決めるものなのでしょうか? わたしたちは自然への畏怖と敬意を抱かずにこれからも創作を続けていくことができるのでしょうか?

作品の売上は素材を提供してくださった方々、すなわち獣害の問題と常に対峙されている地域の皆さんと分配することで、創作という人間の営みを介した新しい循環のかたちを模索したいと本展は考えています。

年齢制限なし、どなたでもご覧になれる作品展です。ぜひ足をお運びください。




伊東篤宏|Atsuhiro Ito

 
美術家/OPTRON プレイヤー
1965 神奈川県 生まれ
1992 多摩美術大学 大学院 修士課程 修了

大学在学中より平面絵画作品を制作、発表して来たが、90年代後半より蛍光灯を素材としたインスタレーションを制作。98年に蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する「音具」、OPTRON を制作、命名。展覧会会場などでライヴを開始する。2000年以降、国内外の展覧会 (個展、グループ展等)、音楽フェスティバルなどからの招集を受け、世界各国で展示とライヴ・パフォーマンスをおこなっている。コロナ禍を機に、再び平面絵画作品やコラージュ作品を制作、展示し、同時期に害獣駆除により殺処分された獣の骨等を素材とした作品制作も開始し、現在に至っている。

<主な展示>
2021 〜2023年
『Solo exhibition』@ギャラリーSIACCA (東京)  
2016年
『トランス / リアル 非実体的美術の可能性  vol.5 伊東篤宏  角田俊也』@ギャラリーαM (東京)
2014年
『鉄道芸術祭』京阪電車 なにわ橋駅@アートエリア B-1 (大阪 / グループ展&ライヴパフォーマンス -ノイズトレイン”)
2012年
『V.R. Specter 視る音、聴く光』@SNOW Contemporary (東京)
2011年
『Simple Interactions / sound art from japan』@Museum of Contemporary art of ROSKILDE ( Roskilde, Denmark / グループ展&ライヴパフォーマンス)
2009年
『V.R. 1 day ソロエキシビション&ライヴパフォーマンス』@原美術館 (東京)
2008年
『アライヴ アート祭り!! vol.3  Solo Exhibition + Live Performance / Sound & Object』@Bank ART• NYK hall (横浜・神奈川)
2006年
『Device for Variation of Narrative』@川崎市市民ミュージアム (神奈川)
2004年
『六本木クロッシング / New Visions Contemporary Japanese Art  2004』@森美術館 ( 東京)
『Digital sublime / Masters of Universe』@台北現代美術館 (台北・台湾 / グループ展 & ライヴパフォーマンス)
2002年
『Media City Seoul 2002 / The 2nd Seoul International Media Art Biennale』@ソウル美術館 (ソウル、韓国)、『オーダブル・ビジョン 1913/2002 Noise Navigation & Access by Atsuhiro Ito』展@多摩美術大学美術館 (東京 / 個展+イントナルモーリの展示と演奏 – イントナルモーリオーケストラ)
2001年
『OP-TRANCE!』@KPO キリンプラザ大阪 (大阪 / グループ展&ライヴパフォーマンス)


小島元彦|Motohiko Kojima


1978年東京生まれLAメタル育ち。
「Motohiko Leather」代表 、バンド「The Sister」及びユニット「The Caprese」のボーカルギター。
レザーアーティストとしてこれまでに「N.M.A.A (西東京モノノフ会)」愛用閃ブレケース各種、メタルパンクバンド「G.A.T.E.S」フタツギ氏愛用のライダースジャケット(すべて二度縫い)、お笑い芸人チャンス大城氏のハト時計顔真似マスクなどを手がけ、グラフィックデザイナー佐々木景氏との共同プロジェクト「S.K.SCUM」では「S.K.NUTTS」「S.K.VEIL」といったレザー作品を発表。
2023年より鋸南町在住。


サカタアキコ|Akiko Sakata

(撮影:小林春美)

アーティスト、造形作家。
美術学校在学中より「指輪ホテル」の舞台美術を担当。
国内外の芸術祭等で発表。
2010年、動物をモチーフにしたブランド「Dietchicken」始動。
2018年、「UENOYES」で旧博物館動物園駅にて巨大ウサギを製作。


HAMADARAKA (Emu Arizono/Eru Arizono)


有園絵瑠と有園絵夢による双子のアーティストデュオ。「あり得ない生き物や時間が混合する事によって生み出される楽園」「この世とユートピアの間に存在する世界」をテーマに、様々なツールを使い表現する。国内での個展の他、フランス、オランダ、NY、北京、台北、ドイツ、ベルギー、ブラジル/ブラジリア国立美術館等でのアートプロジェクトに参加。2018年、DIESEL ART GALLERYにて個展「EDENDORDORADO」を開催。北京Qingyun International ArtCenterでのResidency Program、Rotterdam「DoDo Café」, Berlin「Café Pförtner」にての壁画プロデュース、モロッコ/ラバトJIDAR STREET ART FESTIVALでの壁画制作など、国内外で精力的に作品を発表している。”Hedwig and the Angry Inch” John Cameron Mitchell来日公演コスチュームアートワーク、国内外のアルバムアートワークやアパレルへの作品提供等を手掛ける。作品集『YAUYAUPARAISO』(ERECT lab.)を出版。

https://www.instagram.com/eruhamadaraka
https://www.instagram.com/emuhamadaraka


塙将良|Masayoshi Hanawa

(撮影:都築響一)

1981年生まれ茨城県出身。
独学で絵を学び、2005年頃から東京の路上で作品を発表しはじめ、今までにLOOPHOLE、ZENSHI、mograg、Aquvii、アツコバルー、タコシェ、トランスポップ、ビリケンギャラリーなどで個展を開催。国内外数々の展示に参加。

2015年
パリ発ロウブロウartbookの最高峰「HEY!」の表紙になる。
2017年
パリで開催されたアウトサイダーアートフェアにアツコバルーブースより出展。エルミタージュ美術館アムステルダム別館アウトサイダーアートミュージアムに作品が所蔵される。
2018年
フランス・マルセイユの出版芸術集団“Le Dernier Cri”からアートブック発売。
2019年
パリ、アルサンピエール美術館で開催の「HEY!#4」に日本人で唯一参加。


matagot


画家。千葉を拠点に2015年より独学にて創作活動を行う。2016年の地元での個展開催以降、これまでに都内を含め多数のグループ展に参加。現在はジビエ素材を用いたペインティング、ドローイング作品の制作にも積極的に取り組み、2024年にオープンした館山のジビエ革工房「伝右衛門製作所」の製品ビジュアルや店舗の壁画を手がけるなど、その活動の幅を広げている。

道の駅「保田小学校」までのアクセス

◎お車で(東京・横浜・川崎方面から)
アクアライン、木更津JCTを経由して館山自動車道へ入り「鋸南保田IC」で下車。左折してすぐ。

◎電車で
JR内房線「保田駅」から徒歩10分。

保田小学校
〒299-1902 千葉県安房郡鋸南町保田724
Tel. 0470-29-5530
https://hotasho.jp



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